パースペ!

ほぼ初心者がつづる、カメラと写真について

ニコンの新レンズ NIKKOR Zと、ニコンが見据える未来

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8月23日に発表されたフルサイズミラーレスカメラZ7Z6とともに、ミラーレスカメラ用レンズとして新マウント・ニコンZマウントのNIKKOR Zレンズのラインナップも発表されました。

 

伝統の光学機器メーカーとしてのプライドと、新機能やこだわりの技術を取り入れた、ともに誕生したZシリーズカメラにふさわしいレンズです。

スペックやその画質は公式ホームページをご覧いただくとして(猛爆)、ここではストーリーやわたしなりに注目した点を書いてみたいと思います!

 

NIKKORレンズ とは

ここで、そもそもニッコールレンズって何?を振り返ってみます。

Nikkor」はニコンの旧社名である「日本光学工業株式会社」の略称「日光」(Nikko )と当時写真レンズの名称の末尾によく用いられていた「R」を合わせたもので、1933年に航空写真用レンズ「エーロニッコール」(Aero-Nikkor )として発売されたのが最初である。

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 兵器用としてスタートし、写真用レンズのブランド名として誕生したNIKKOR。戦後には35mmフィルムカメラ用レンズとしてニコン初のプロ仕様の一眼レフカメラNIKON FとともにNIKKOR Fレンズが登場。

そこから現在にいたるまで不変のFマウントとしてニコンの歴史を彩ってきたわけです。

 

極まるクラフツマンシップ、メイド・イン・ジャパンのNIKKOR

一部のレンズは海外工場で生産されていますが、ハイクラスのものを中心に現在も国内の各工場でレンズ製造やアッセンブリーをおこなっています。

 

レンズ加工においては歪みが出ないよう幾重にもわたる工程を経て製造され、組み立て工程では正しくピントが合うように微修正や厳重な検品検査を経て出来上がります。


“Craftsmanship of NIKKOR” 職人たちのレンズ、NIKKORへの想い| ニコン

 

これが温故知新の完成形。NIKKOR Zレンズ

そうして作られるNIKKORレンズですが、長らく続いたFマウントは仕様変更をほぼしないことで歴史を重ねシェア2位のカメラメーカーとしての位置を確立した反面、高解像度や精細さが求められる現在の状況ではFマウントの口径では厳しくなってきた面もあり、ニコンがフルサイズミラーレスカメラの開発を正式に発表する以前から「新マウントに刷新か!?」という情報やうわさが飛び交っていました。

事前情報どおりという形にはなりましたが、口径はプラス11mm・フランジバックは実にマイナス30.5mmと、Fマウントから大幅な刷新がおこなわれました。

光学機器メーカーとして、2次元的な平坦な写真でなく空気感も伝わるような3次元的な画質を実現すべく、より多くの光をあつめて極めて美しい撮影ができることを目指したのがNIKKOR Zレンズです。

 

注目したポイント|未来へ舵を切ったニコン

Fマウントから良くも悪くも開放されたことで、レンズ設計の自由度が飛躍的に向上したのはニコンが次なる100年へ歩んでいくためのターニングポイントとなりました。

Zシステムのカメラも、このZマウントへの変更のために生まれたような感がありますね。

そして将来の後継機種やさらなる技術の向上も見据えて、各社比較で最大となるZマウントが出来上がったということです。

 

NIKKOR Zレンズのこれから。

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先日のプレゼンテーションではNIKKOR Zレンズのロードマップについても発表がありました。

 上に書いたように手間暇かけて開発生産されるだけに数年後まで予定がでていますね。

F2.8通しの通称大三元が出そろうのが2020年、F4通しの通称小三元はロードマップにすべて書かれていないため未定のようです。

オリンピックイヤーにはなんとか大三元がそろうのはカメラメーカーの底力感たっぷりですね。

 

手にした設計自由度をもとに、どんな美しい写真をみせてくれるのか、NIKKORレンズのこれからに注目と期待です!

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